2013年02月11日
あったかい手
最近は日差しが春めいてきたとはいえ、まだ寒い日が続いていますね
ユウマの保育園の送り迎えはパパがやることが多いのですが、
その日の帰り道も暗くなり、冷たい風が吹いていました。
保育園の帰り道、手袋を忘れていたユウマは、
自電車の後ろから、パパの背中に手をつっこんできてあっためていました。
「お父さんてあったかいね。コタツだね」
「そうかー、あったかいかぁ。そりゃ良かったなー
」
(パパはその分冷たいんだけどな)
「ねぇお父さん、なんでお父さんの手はあったかいと思う?」
「うん?手があったかい?お風呂であったまるからじゃないかな」
(適当に相づちを返します)
「ううん、体はおふろであったまるけど、手は違うんだよ
」
「へぇ〜そうなの?」
(なんだ、なんだ
)
「お父さんの手があったかいのは、きっとお父さんのお父さんと手をつないでいたからなんだよね」
「死んだカズヒロおじいちゃんと、か?」
「うん、おじいちゃんと手をつないでいたからあったかくなったんだよ」
おじいちゃんが死んだときのことは、ユウマはママのおなかにいたからおじいちゃんのことは直接は知りません。
きっとパパやママやリリカとの話でそう感じているのでしょう。
パパはそう感じてくれるユウマのことをとても愛おしくなりました。
「じゃあ、ユウマもお父さんと手をつないであったかくなるか
」
「うん、ボクが大きなくなったらお父さんと手をつないであっためてあげるからね
」
じ〜んと胸が熱くなり、目に汗がにじんできて、言葉に詰まりました。
小さい子どもなりにいろいろ感じたり思いやったりしてくれているのです。
「おお、ありがとな〜。
でもな、手をつなぐのはお父さんじゃなくっていいから。
ユウマはユウマの子どもと手をつないであげて、あっためてやる番だからな。
わかったか?」
「うん、わかった
」
保育園からの帰り道がとっても嬉しい幸せな時間となりました。
おじいちゃんからもらったもの。
パパから伝えたいもの。
それは家族のあったかさ。
息子に伝えたい大事なバトンがひとつ渡せた最幸のひとときでした。

ユウマの保育園の送り迎えはパパがやることが多いのですが、
その日の帰り道も暗くなり、冷たい風が吹いていました。
保育園の帰り道、手袋を忘れていたユウマは、
自電車の後ろから、パパの背中に手をつっこんできてあっためていました。
「お父さんてあったかいね。コタツだね」
「そうかー、あったかいかぁ。そりゃ良かったなー

(パパはその分冷たいんだけどな)
「ねぇお父さん、なんでお父さんの手はあったかいと思う?」
「うん?手があったかい?お風呂であったまるからじゃないかな」
(適当に相づちを返します)
「ううん、体はおふろであったまるけど、手は違うんだよ

「へぇ〜そうなの?」
(なんだ、なんだ

「お父さんの手があったかいのは、きっとお父さんのお父さんと手をつないでいたからなんだよね」
「死んだカズヒロおじいちゃんと、か?」
「うん、おじいちゃんと手をつないでいたからあったかくなったんだよ」
おじいちゃんが死んだときのことは、ユウマはママのおなかにいたからおじいちゃんのことは直接は知りません。
きっとパパやママやリリカとの話でそう感じているのでしょう。
パパはそう感じてくれるユウマのことをとても愛おしくなりました。
「じゃあ、ユウマもお父さんと手をつないであったかくなるか

「うん、ボクが大きなくなったらお父さんと手をつないであっためてあげるからね

じ〜んと胸が熱くなり、目に汗がにじんできて、言葉に詰まりました。
小さい子どもなりにいろいろ感じたり思いやったりしてくれているのです。
「おお、ありがとな〜。
でもな、手をつなぐのはお父さんじゃなくっていいから。
ユウマはユウマの子どもと手をつないであげて、あっためてやる番だからな。
わかったか?」
「うん、わかった

保育園からの帰り道がとっても嬉しい幸せな時間となりました。
おじいちゃんからもらったもの。
パパから伝えたいもの。
それは家族のあったかさ。
息子に伝えたい大事なバトンがひとつ渡せた最幸のひとときでした。